1/7

青海原

¥88,000($557.50)

残り1点

International shipping available

“青海原”という言葉は
『萬葉歌』中にたった一例。

青海原風波靡き往くさ来さ障むことなく船は早けむ
(あをうなばら かぜなみなびき ゆくさくさ つつむことなく ふねははやけむ)
(巻二十4514・大伴家持)
[青海原は風波が凪いで、行きも帰りも何の差し障りもなく、船はぐんぐんと進むことでしょう]

古代において祝詞にはよく出る“青海原”ですが
日本文学における初出はこの歌ではないでしょうか。

渤海国に派遣される大使への餞の歌ですから、
“予祝”といってあらかじめ良きことを
言葉にして発するのは大切な習いでした。

祝詞の言葉を歌に読み込むことで、
その言葉の力はさらに強く響くのでは、
と思います。
家持らしい、心尽くしの歌に感じます。

_

青い楮紙を用い
上部を広く開けて水平線を
想起する構成にしました。

かなを書く人には、
中央あたりから始まり、右に返って終わる
“逆勝手”という紙面構成は知られていますが、
それを紙そのものを切り離して逆勝手にするという
“初の試み”を盛り込みました。
物理的逆勝手、とでも言いましょうか・・・
文学的初出である、家持の“青海原”に敬意を払っての試みです。

結果、紙面に波を分けて進む船の道のような
効果が生まれたのではと思います。

印は煌めく水面を意識して
印泥の赤ではなく、本金の控えめな輝きを。

胡粉の施されたネパールの紙を
台紙に取り合わせています。
シルクロードを思わせる唐草模様と相まって、
海外へ大使として行く、という内容にも
響く取り合わせではないかと思います。

表具には、本紙のブルーを際立たせるために
淡いグレーをセレクト。
筋分けに淡いブルーを入れて
トーンを合わせました。
軸先には深いブルーの陶器。

海原へと漕ぎ出す景色を作りたいと
願った作品です。

【瀬戸内ブルーⅤ】
2026年9月19日(土)~10月8日(木)
11:00~18:00 (休み9月28日)

※桐箱付き

International shipping available
  • レビュー

    (8)

  • レビュー
    (8)

¥88,000 ($557.50)

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      その他の商品